関連書籍 (洋書はこちら)
BOOKs
中
世ヨーロッパの歌
ピータードロンケ著
祈り、諷刺、ユーモア、恋する心…。吟遊詩人が歌い紡ぎ、写本に綴られ、今になお残る数多の中世歌謡を、汎ヨーロッパ的な伝統のうちにとらえ、多様性を秘
めた「ひとつの統一体」としてラディカルに読み解く。
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ア
リストクセノス『ハルモニア原論』の研究
山本建郎著
本書は、アリストクセノスの『ハルモニア原論』の総合的な研究である。本書の執筆に当たって、
筆者は理論(楽理と哲学)と古典研究の双方に定位して、古代ギリシアの音楽の実情の一端に触れると共に、楽理による哲学の議論の立体化を図った。
アリストクセノスはアリストテレスの高弟として多数の著作を行ったとされるが、わずかに断片が残されているに過ぎない。散逸を免れた「ハルモニア原論」を
考察し総合的に論じる。
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西
洋音楽の曙―古代・中世 西洋の音楽と社会
ジェームズ マッキノン著
西洋音楽の起源より説き起し、「キリスト教と音楽」「楽譜」「グレゴリオ聖歌」「モノ
フォニーからポリフォニーへ」といったテーマを軸に、イングランド、イタリア、フランスの諸都市に光を当てる。文献の少ないこの時代の研究にとって、各章
の論述はそれぞれ貴重なものである。
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音
楽論―全訳と手引き
ヨハンネス デ・グロケイオ著、
中世ルネサンス音楽史研究会翻訳
ヨーロッパ音楽の理論的基礎を形成した13世紀の画期的かつ貴重な文献であるグロケイオの音楽論の全訳と、研究者による論考を収載。アリストテレス哲学に
依拠する経験主義的な視点から、中世世俗音楽の実像に迫った音楽論。
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レ
クィエムの歴史―死と音楽対話
井上 太郎著
レクィエムは死者の魂への呼びかけであり、そのこだまである。千年に及ぶ生者と死者との交響の歴史に耳を傾け、沈黙に還る音楽と死に戻る生の姿を重ねなが
ら、響き止まぬ音楽の歴史の中に「死の意味」を考察する。
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グ
レゴリオ聖歌 文庫クセジュ
ジャン ド・ヴァロワ著
ロマネスク寺院に鳴り響く、厳粛で深い宗教感にみちた音楽―グレゴリオ聖歌は、「ただひたすらな祈り」とともに歌い継がれてきた。本書は、教皇グレゴリウ
ス一世により六世紀に集大成されたこの音楽の、起源や伝播経路・読譜解釈法などをわかりやすく解説。この久遠の音楽の魅力を徹底的に解剖している。
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癒
しとしてのグレゴリオ聖歌
キャサリン ル・メ著
サント・ドミンゴ・デ・シロス修道院の修道士たちの歌うグレゴリオ聖歌が、この1、2年、世界中で大変な好評を博し親しまれている。この癒しの音楽のメッ
セージとその背景についてゆっくりと解説してくれる本。
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現
代聖歌学に基づくグレゴリオ聖歌の歌唱法
ユージェーヌ カルディーヌ著
グレゴリオ聖歌とともに生きた巨匠カルディーヌが、これから学ぼうとするすべての人々への温かい思いをこめ、現代聖歌学にもとづいて記した入門書。「グレ
ゴリオ聖歌セミオロジー」の姉妹版。
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CD
案内 キリスト教音楽の歴史
川端 純四郎著
西洋音楽の母とも言うべきキリスト教音楽。数知れない名曲を生み出した、その始まりから現代までを、キリスト教の歴史をたどりながら案内。著者が聴いてき
た膨大なCDの中から、聴き逃せない名曲・名盤を紹介する。
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ア
ナリーゼで解き明かす 名曲が語る音楽史―グレゴリオ聖歌からボブ・ディランまで
田村 和紀夫著
「大学の音楽史の授業をいかにおもしろくするか」を出発点に、各時代の全体を集約するような名曲を取り上げながら音楽の歴史を辿り、音楽がもたらすよろこ
びや感動から音楽史を再構築する。
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ミ
サ曲・ラテン語・教会音楽ハンドブック―ミサとは・歴史・発音・名曲選
三ケ尻 正著
本書では、古今の「ミサ曲」を歌う皆さんのために、ミサとは何か、ミサとミサ曲の歴史、ラテン語の発音など「ミサ曲」にまつわるさまざまな事柄を解説して
います。演奏家にとって大きな関心事である「発音」に多くを割きましたが、背景となる歴史やキリスト教の教義にも触れてあります。さらにミサ曲以外のラテ
ン語の教会音楽についても、簡単ではありますが代表的な曲の概要と発音を解説してあります。
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詩
篇の音楽―旧約聖書から生まれた音楽
寺本 まり子著
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古
楽CD100ガイド―グレゴリオ聖歌からバロックまで今いちばん新しい音楽空間への冒険
金田 敏也ほか著 |
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関連CD
CDs
グレゴリアン・チャント ~グレゴリオ聖歌
シロス修道院合唱団
話題の{奇蹟}盤登場!!#発売からわずか3ヶ月で25万セットを売りつくしたというクラシック界では前代未聞の驚異の1枚。スペインでグレゴリオ聖歌
が,しかも20年前の復刻盤がなぜこれほど爆発的に売れたかは今もって不明。残響の美しさが集団催眠的媚薬? |
グレゴリオ聖歌~聖ベネディクト修道院長の記念日
ソレム唱法をベースに新しい研究成果を交えたヨッピヒ神父指揮によるグレゴリオ聖歌。聖務日課を東方教会から西方教会に導入した聖ベネディクトの祝日のた
めのミサと聖歌集を収録。 |
グレゴリオ聖歌集[聖週間の音楽]
スコラ・アンティクワ
⟪デッカ・中世&ルネサンス文庫⟫の1枚。定量リズムによる演奏ということで話題を呼んだ演奏。流麗でロマンティックなソレム唱法より、無骨な素
朴さが特徴。少人数による完璧なアンサンブルが聴きもの。 |
グレゴリアン・チャント〜エター
指揮: エストラダ神父(グレゴリ)
さあ,これは何番煎じだ。{どぜう}はまだ居るのか。とは言え,「グレゴリオ聖歌」には幾多の名盤を生んでいるアルヒーフ/ポリドール,「グレゴリアン・
チャント」に呼び名は変わっても中味の確かさはそのまま。クリスマスを2種の歌唱で聴き比べるのも興味深い。 |
Music
of St. Paul's Cathedral
Wilfrid Swansborough
[FROM US] [IMPORT] |
Allegri:
M iserere and other Choral Masterpieces
作曲: Gregorio Allegri, Johann Sebastian Bach, その他
指揮: Jeremy Summerly, Johannes Wildner, その他
[FROM US] [IMPORT] |
Hear
My Prayer
作曲: Gregorio Allegri, Johannes Brahms, その他
[FROM US] [IMPORT] |
O
Mistress Mine
作曲: Anonymous, Thomas Campion, その他
[FROM US] [IMPORT] |
グ
レゴリアン・チャント
今さらグレゴリオ聖歌がブームだなんて,いったい誰が作ったものなんだろうか。グレゴリオ聖歌は聖書と同じで,キリスト教世界では当たり前の音楽だと思っ
ていた。このアルバムは,確かに耳あたりのいい選曲だし,それなりの歌唱だけど。
グ
レゴリオ聖歌集
指揮: グレゴリ・エストラダ神父, ゴーデハルト・ヨッピヒ神父, その他
グレゴリオ聖歌集
ウィーン・ホーフブルクカペルレ・コーラルスコラ
クリスマス当日の日中に行われるミサとイブのミサを中心に収められている。新しいバチカン版のミサ聖歌集にもとづいたものである。グレゴリオ聖歌は一種の
メディテーション音楽で,喜多郎を初めとするシンセ音楽とも意外に近いところにあるのが判る。
復活祭のためのグレゴリオ聖歌集
演奏: ランドン
〈グレゴリオ聖歌〉降誕節のグレゴリアン・チャント
カントーリ・グレゴリアーニ
グレゴリオ聖歌
ミュンスターシュヴァルツァハ修道院聖歌隊
伝統ある古楽レーベル{アルヒーフ}の代表的な名盤を1枚1800円で楽しむ⟪アルヒーフNEW#BEST#50⟫。ヨーロッパ音楽の源流であるグレゴリ
オ聖歌に心洗われる。
グレゴリオ聖歌集
ウィーン・ホーフブルクカペルレ・コーラルスコラ
宗教音楽の,いやヨーロッパの音楽のふるさとであるグレゴリオ聖歌。古い音組織{旋法}に基づくその単旋律は実に甘美で神秘的,新鮮であり,中世の歌声の
こだまそのもののように響くこの歌声,どこかエロティックでさえある。
グレゴリオ聖歌/主の受難
聖グレゴリオの家聖歌隊
研究・実践でキリスト教音楽を追求する団体として我が国を代表する「聖グレゴリオの家」。大家ヨッピヒ神父の指導の下に,橋本周子率いる28名の混声斉唱
でキリストの受難と復活を見事に歌い上げている。グレゴリオ聖歌の理念・在り方がよく理解できる解説もいい。
グレゴリオ聖歌「待降節」
ローマン・バンヴァールト神父
東京・久留米市にある聖グレゴリオの家の聖歌隊(指導,橋本周子氏)がスイスのベネディクト会修道院の指揮者バンヴァールト神父の薫陶を得たその成果を問
うもの。10世紀の写本121に従って発音・発声を整えたもので豊かな情感が湛えられていて美しい。
グレゴリオ聖歌 主の復活
指揮: ヨッピヒ(ゴーデハルト)
大家ヨッピヒの下,聖グレゴリオの家聖歌隊の約30名の男女が復活祭の典礼曲をア・カペラで歌ったもの。この種の音楽に{癒し}を求める人が多いようだ
が,これは世俗から隔絶された禁欲的な響きではなく,生身の人間を感じさせるヒューマニックな出来。
グ
レゴリオ聖歌(男性)
ノヴァ・スコラ・グレゴリアーナ
グレゴリオ聖歌「クリスマスのミ
演奏: 水島良雄, 聖グレゴリオの家聖歌隊
とぼけた顔の熊さんが,いったいマリア様に何をお願いしているんでしょうか。要するに「聖母マリアのためのミサ曲」で締めくくったから,こういうタイトル
なのね。でも,グレゴリオ聖歌に親しむいい機会かもしれない。できれば男声だけで聴きたかった。
グレゴリオ聖歌 レクイエム/死者のための典礼
演奏: ヨッピヒ
グレゴリオ聖歌/レクイエム
サン・ピエール・ド・ソレーム修道院聖歌隊
この「レクイエム」には{怒りの日}が無い。これは新典礼暦に準処した1974年の版を使っているからだそうで,ファーレ等に見られる,安らかなものに近
い印象だ。歌唱も,昔の過度にロマンティックなソレム唱法からの脱却が感じとれる。
グレゴリオ聖歌/聖母マリアの祝日
サン・ピエール・ド・ソレーム修道院聖歌隊
ローマ・カトリック教会の典礼の中で聖母マリアの占める位置は中々重要なもので,祝日も少なくない。そうした日には共通のミサが定められていて,このディ
スクには,それらの聖歌の中からミサと,聖務日課の終課で毎日歌われる交唱が収められている。
グレゴリオ聖歌/復活祭・白衣の
サン・ピエール・ド・ソレーム修道院聖歌隊
グレゴリオ聖歌はエロティックである。というとおこる人もいるかもしれないが,歌う(祈る)側もそれを聴く側も陶酔の境地へと入る一種のドラッグ的役割が
あるのじゃなかろうか。神へ接近するのにシラフじゃこまる。ソレム唱法は特にそうだ。
グレゴリオ聖歌/聖ベネディクト修道院長
作曲: ラングレ(ジャン)、指揮: クレール(ドン・ジャン)、演奏: ゲー(ドン・クロード)
西洋音楽の歴史を遡ると辿り着くのがこのグレゴリオ聖歌。まだ和音という概念が生じる前の単旋律の音楽だ。このCDでは実際のミサに則った曲順で,修道院
聖歌隊によって歌われている。プロの歌手のような響く発声ではないが素朴で暖かい歌声に心が落ち着く。
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